資金繰り改善とキャッシュフロー
資金繰りのため、金融機関より借入れを行なっている会社は数多くあることでしょう。しかし、借入れといっても内容によっては、前向きの借入れと後ろ向きの借入れに分けられます。
前向きの借入れとは、設備投資のためのものです。
設備を新たに投入することにより、より多くの利益を生み出し、その利益によって、借入れも順調に返済していくことが予定されているからです。
逆に、後ろ向きの借入れとは、会社の運転資金のためのものです。金融機関より運転資金を借り入れて支払いをしても、経営上の資金不足が解消されたわけではなく、一時的に凌いだに過ぎません。
また、この借入れは利益を生み出すものではないので、結果的に新たな借入れが資金繰りを余計に悪化させることにもなりかねません。
そうなった場合、利息支払いが会社の収益をも圧迫してしまい、最悪、倒産の危機に陥ってしまう可能性もあります。
会社を健全な状態で経営するには、資金繰りにおいて、基本的に借入れをしないことです。しかし、現実にはそうはいっていられないので、設備投資などには、借入れによる資金繰りも必要であると言えます。
しかし、運転資金の借入れを繰り返した場合には、いずれは資金繰りも行き詰ってくるでしょう。そして、倒産などの危険性も高くなります。
そうなってしまう前に、資金繰りの改善が必要なのです。
資金繰りの改善方法には、第一に資金繰りを悪化させている原因の究明と正確な把握です。
そして資金繰り悪化の原因に対して、素早く効果的に対策をとることに尽きます。
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資金繰り悪化の原因
資金繰り悪化の原因を把握するために必要不可欠なもののひとつが、キャッシュフロー計算書です。 経理の世界の格言として、「会計は意見を表し、現金は真実を表す」という言葉があります。
キャッシュフローこそ が企業の真実の姿を表すといわれています。 キャッシュフローとは、企業活動によって得られた収入から支出を差し引いて、残る資金の流れを現します。
原則として現金収支を把握するものなので、将来的に入る見込みのある利益を含ませてはいけません。 キャッシュフロー計算書は、営業、投資、財務の3種類に区分けして、現金、預金が増減する要因を記載するものです。
営業キャッシュフローとは、営業活動を行なううえで生じた資金の増減、投資キャッシュフローは、設備投資や売却による資金の増減、財務キャッシュフローとは、借入れや返済など、資金調達における資金の増減を表示します。
これらのキャッシュフローを見れば、資金繰りの悪化の原因が、営業活動に問題があったのか、設備の購入や売却に問題があったのか、借入れや返済方法に問題があったのが一目瞭然なのです。
問題点がはっきりと分かれば、いち早く対応策をとる事ができます。 キャッシュフローを管理することは、企業の健全な経営に繋がり、今後の存続と成長に大きく関わってくることなのです。